皆さん、こんにちは!かなり久しぶりの更新になります。
今回は『謎の組織』から入手したGeForce RTX 5090 Dについて書いていこうかと思います。
数か月前?の事柄ですが面白かったので記事にします。
RTX5090Dとは皆さんご存じのとおり中国市場向けに一部性能を制限された5090です。ですので基本的には国内では入手不可となってます。
AI性能を削られているだけで私のようにゲームやベンチマークしかやらない凡人にとって、5090と性能差はほぼ無いに等しいので運よく入手できてとてもラッキーでした。

38フェーズ,Dual BIOSなどあいかわらず豪華です。

Blackwell GB202-250(5090はGB202-300)

例のごとく送られてきた状態がいつもの『裸族』仕様ですのでクーラーも付いておらずPCBのみです。
早くOCしたくてもハード&ソフトウェア共に色々と揃えないとOC以前の問題で動かせません。
ですのでまずはハード面の準備からです。
窒素冷却クーラー(POT)の取り付け用のコア周辺の4つ穴の位置・・・
画像上が5090D、下が4090。赤印の穴です。

はい!4つ穴の位置が5シリーズから変更となっておりクーラーが付きません・・・という事は起動させることすら出来ません。この問題、何世代かごとに起こります。
さっそく新規改良された取り付け金具を海外から取り寄せ、バックプレートは資材をホムセンで揃えて自作してなんとか動かせるところまできました。





次に搭載されてるVRAMに注目です。
通常はHynix,Micron,samsungどれかなのですが、今回はsamsungでした。

samsungのVRAMは非常に優秀でOCさせる際でもかなりハイレベルなマージン率を誇ります。ですが致命的な欠点も存在します。
窒素などで零下の温度で運用させる場合、冷えに非常に弱いという特性を持っています。
これはDRAM版のsamsungチップも同様で、冷えすぎてしまうと動きはするのですがFPSがガタ落ちしてしまうのです。ちなみにDRAM版の方もDDR1の時代からずっと冷え性の性格は変わりません。
で・・どう対処するかというと、バックプレートにヒーターをくっ付けて温度管理させます。


DRAMのsamsung用に友人が作ってくれた温度管理システムです。指定した温度を下回ればヒーターがONになり、逆に上回ればOFFになる優れものです。
こいつのセンサーをPCBの裏側にセットしてVRAMは温めてGPU-コアだけ冷やす事を目指します。
電圧監視
GPU電圧はテスターで常に実測してないと危ないです。
最近は極冷でも要求電圧は下がっていてVcoreは0.8~1.1v ,メモリは1,2vで十分なのですが、結露が発生しどこか短絡してくると急に強烈な電圧になっている事もあるからです。


結露対策
窒素で冷やすのですから当然避けては通れないのが水浸し対策です。
グラボを冷やす場合、意外にもトラブルの大半はグラボのPCBよりマザー側(特にPCIEスロット周辺)の水没事故です。
結露対策として通常はスプレーで塗装かワセリンなど油でコートさせるのですが、検証する温度域によって使い分けします。

–100cを下回る極冷領域が多い場合はPCBを全塗装しても問題ないですが、暖かい温度帯でプレイする場合はPCB上の高発熱のチップ等が放熱できずに発火する恐れがあるので、発熱チップを避けてワセリン等を塗って対策してます。
今回は毎回毎回すごい結露の量で、水浸しというよりお米を炊くときに指で水を測りますが、あんな感じになってました(笑)
とまあ、ハード面の準備は大体できてきたのでサクッと窒素でBIOS更新し(今回はしなくてもある程度いく?)定格動作で試験運転。

まあ、こんなもんか~で今回はここまで。
次回はAfterburnerやGPUMon等のOCツール、Resizable BAR(Nvidia Profile Inspector)なども使ってオーバークロック編をやりたいと思います。


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