GeForce RTX 5090D OC編 1

OC Tools

OC Toolは各社BIOSによって対応できるツールが違ってきますが、色々試した結果、今回はアフターバーナーとGPUMonを使用

 

 

 

https://jp.msi.com/Landing/afterburner/graphics-cards

先に回した皆さんからの情報によると今回の5090(D)は非常に冷えに弱いとのこと。なんと!零下(0度以下)の温度だとFPSがガタ落ちするらしい・・・
聞いた瞬間は『またVRAMのSamsungが悪さしてるのか?』と思いましたが、いくらSamsungでもそこまで冷えには弱くないのでGB202コアの問題でしょう。

適温は+10度をぴったりキープする事。それ以下でもそれ以上でもFPSがロスしちゃう・・・

おいおい!こんなのに窒素が必要かい??といった疑問も出てきてしまいますが、ベンチ中の負荷の高いシーンなどは窒素冷却ですら一気に+10度くらい爆熱で温度が上がりますので、水冷では私の腕では無理そうです・・・そうなるとガスが一番よさそうですけどね。

せっかくバックプレートにヒーターまで準備したのに意味ないじゃん!(笑)

ベンチマークの選択

OC競技のグラボ競争では3DMark系のベンチで競うのが一般的です。3DMarkにもたくさん種類がありますがガチ勢に評価されるには新しめのベンチじゃないといけません。ベンチが古くなってくるとグラボの性能というよりCPU等の性能も大きく影響する為です。いわゆる最新グラボが刺さってるだけの『石ベンチ』ですね。

そうなると使用するベンチはSpeed WayやPort Royalがメインという事になります。(個人的にはオールドベンチはツィークや裏技駆使するので大好きですけどね)

さあ、OCするぞOCするぞ~の前に

Resizable BARNvidia Profile Inspectorについて

最近の3DMark系のベンチをやる際に必須になってるResizable BAR (ReBAR)

検索すれば山ほど出てきますのでここでは詳細な説明は省きますが、最低限の手順だけ記述いたします。
CPUがVRAMにアクセスする際に最大256MBという制限のせいで小さなデータ量しか転送できませんでしたが、Nvidia Profile Inspectorを使いドライバプロファイルを調整する事によって制限が取り払らわれ、結果的にゲームのFPSなどの効率が劇的に上がるチューニングです。

ただし、全てのベンチやゲームに有効というわけではなくて、全く効果がなかったり、むしろ不安定になってしまうケースも存在するためにデフォルトでは有効になってないようです。
一応、効果があるゲームなどのリストをNvidiaがあげてますが・・・あまりアテにはならないものもあり(笑)リストに漏れていても効果ありなタイトルもあるようなので試してみる価値はありそうです。

16GBを超えるような大量のVRAMを搭載してるグラボには効果が表れやすいようですが、逆に8GB以下とか少な目のVRAMのグラボで大量のVRAMを必要とするゲームをプレイした際にはカクつく可能性があるという事です。ここら辺をうまく組み合わせて使っていきたいですね。
ちなみにAMDにもSAM(SmartAccessMemory)という似たような技術があります。

Resizable BARを使える条件

最近のCPU/マザー/グラボ(RTX3xxxシリーズ以降)ならだいたい使えるようですが、まずはマザーのBIOSをチェックしてResizable BARの項目がEnabledになってるか確認します。ちなみに最近のマザーのBIOSはデフォルトでEnabledになってるケースが多いようです。

ASUSの場合
『PCI Subsystem Settings』⇒Enabled
『Above 4G Decoding』⇒Enabled
『ReSize BAR Support』⇒Enabled

 

 

 

OSに入りGPU-Zを立ち上げて赤印を確認します。

ここがEnabledなら準備はオッケーです。

Nvidia Profile InspectorをDL & インストールします。

https://github.com/Orbmu2k/nvidiaProfileInspector/releases/download/2.4.0.27/nvidiaProfileInspector.zip

まず手順として、

Profiles(赤丸1)に大量のゲーム等のプロファイルが入ってるので探して設定する。ちなみに3DMarkもはいっている。(無ければディフォルトでもOK)

rBAR-Enable(赤丸2)をEnableに設定する。これが重要

rBAR-Options(赤丸3)をRed Dead Redemption 2に設定

rBAR-Size Limit(赤丸4)もRed Dead Redemption 2に設定

最後に右上のApply changes(赤丸5)で決定

基本的にはこの流れでいけます。もし効果がなければ根気よく他のプロファイルや設定を組み合わせてみてもいいかもしれません。

もし不安定になったり元に戻したい場合は上部にあるNvidiaマークをクリックすればデフォルトに戻せます(赤丸6)

結果

Speed Wayは少ししか効果はありませんでしたが、Port Royalでは絶大な効果を発揮しました!

 

 

 

なんとOCせずに4416ポイント約12%もUP!

これはどのくらい凄い事かというと・・・
ReBAR無しだと、定格2017MHz(Boost2610MHz)/Memory1750MHzから2357MHz(Boost2950MHz)/Memory2125MHzまでコアクロック300MHz以上ーバークロックさせてもたったの1500ポイントしか上がりませんでした・・・

 

 

 

あえて使ってなかった領域を使えるようにしただけでこのパフォーマンス・・・HDDのDTLAとか使って2Dベンチの時代、スーパーπにもこういうチューニングあったよね。

今回にかぎりOCより楽しいかもw

続く

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